2011年7月23日

D e P r i n c i p a t i b u s


第 十 三 章

「 外 国 支 援 軍 は、傭 兵 軍より はる かに危 険 度が高(p.81)」く、外 国支 援 軍は、「お おか た 招 い た 側 に禍 い を 与 える。な ぜなら、支 援 軍が 負け ると、あなた は滅 び る わけで、勝 て ば勝 っ たで、あな たは 彼 らの虜になってしまうからだ。(p.80)」

そ して、ざっ と、外 国 支 援軍 や 傭 兵 隊 を用 い た例として、ピ サ攻 略 に 際して フ ラ ン ス 兵 を招 き いれたフ ィ レ ン ツ ェ共和 国、ト ルコ 兵 を ギ リシ ャに 呼 び入 れ た ヨ ハ ン ネ ス 六世 、 歩 兵 制 を廃 止 し、ス イ ス 傭 兵 を 用 い は じめ た ル イ 十 六 世、ゴ ー ト族 傭 兵 を使 い はじめたウ ァ レ ン テ ィニ ア ヌ ス 二 世と、そ れ を 使 い 続 けたテ オ ド シ ウス 一 世 、を 挙 げ て批 判 して いる。確 かに、他 の 条 件 によ って成 功 し た か のような、ほ ん の 幾 つかの 成 功 例と、これ ら 上 記に挙 げ ら れ た 多 く の 失 敗例 を 以 っ てしては、説 得 力がある。

前 線 で 同 国 籍 の 傭 兵 が 向か い合 わぬよう に配 置 さ れるか 否 か、と か、逆 に、な るべ く人 種 や言 語 や価 値 観 が 異な る 部 隊 が凄 惨 に衝 突 す る よ う宛 が っ ておこう、とか、肝 要 な地 点 には 密 やか に 精 鋭 部 隊 を潜 り こ ま せ ておこう、とか、緩 くコ ントロ ー ルされた 暴 戻を 残 忍 な 本 音 で は期 待 し つ つ 囚 人出 身 部 隊を 後 方 任 務に就 かせ よう、と かの作 慮 は、 すべ て その ま ま、近 現 代 の 国 際 政 治 の 世 界 に おいて、い わば類 推 適 用 され て い る と 思 う。