2011年8月10日

2 0 1 0年3 月 1日。

「民 主 主 義が 一 度 も な かった 国・日 本」幻 冬 舎 新 書 読 了。

全 体を 思 い返 して、二 つが 印 象に残 っ た。ア メリ カ の要 求 が き っか けとなっ た日 本の 社 会 のしくみ の変 化 が項 目挙 げし て ある箇 所と 、人 々 が否 定 性に な らばよく反 応 する、といった 観 測がな さ れていることだ。この 本の タ イトル も そう ですが。

前 者 の項 目挙 げ の部 分は 、「第 二 次 竹 下 内 閣 に おけ る農 産 物輸 入 自 由化 。日 米構 造 協 議で受 け入 れた四 三〇 兆円 公 共 事業 、文 部 省に よる T R O N 配 布 中 止 、大 規 模店舗規正 法 緩 和。年次 改 革 要 望書 ス キ ー ムを通 じた 建 設 基準 法改 正、 郵 政 民 営化 、裁 判 への 市 民 参加 。」と ある。医 学 用語 など の難 読語 をな く し ま しょう、とか、大 蔵 省の 看 板が 替わ った 、などの事 柄 もあったが、これらは 関 係はないの だ ろう か。

2011年8月11日

2 01 0 年3 月 2日。

「鷲は 舞 い降 り た」ジャ ッ ク・ ヒ ギ ン ズ作を 6分 間ほ ど、読 む。バ ー に集 ま っ た降下 猟 兵 の描 写で、銀 色 戦 傷記 章な ど の 話の前 後に冬 季 戦 線 従 軍 章という表 現があったように思うが、直 訳 風なのだろうか?

続 編「鷲 は 飛び 立 った」は、ま たシ ュ タ イ ナが 出 て くる らしい。まだ 読 んでな いが 、続 編 の読 書 感 想は、複 数者 が 良 く も 悪く もない、としているようだ。このテ ーマ の デ ィ テー ルに 喚 起され る人 は 必 ず続 編も 読むだろう。

2011年8月13日

食 糧 供 給に 対する 世 界 貿易や 、エ ネルギ ー供 給に 対する原 発と いう いくらかの リ スクは ある もの の、現代の 日本の人 口保 持 力 は高く、気 候 変 動へも、 正 しい 情報 や分析があれば 、高い 調 整能 力が、 相対 的 にあると思う。

近 代 の日本は、戦 争や戦 略で は おろかであった。しかし、百 万 人単位で は 国 民を 餓 死させて おらず、この点で は、欧 州・ ア フ リカ・南 米 ・中 国 と対 比をなすそうだ。

静 止人 口な らぬ、静 止人 種構 成 という 妥 協 案で帰 化 率を決 め るな どし て移 民を 受 け容れ、静 止人 口 を目 指すか、日 本という”家”を世 界の 中 に 国 と し てべつに 残 さ な くても 世 界 に は多 く の 他 国 という 家 が あ るからいい、とするのか、移 民も 現 在 同 様、大 幅 に は 受け容れ な いけれども、人 口を 増 や し たほう が いい というなら、現 在の 社 会 慣 行 を変える か、 そ の 他 の 案 か、折 衷 案か。

2011年8月14日

近 代 で は政 体が 変 更す るよ う な敗 戦を 喫し ていな い 英 国 も 、いに し えには 、もと も と ケ ル ト人 がいたのではないかとか、デ ー ン 人の 征 服 王 朝があったのではないかという。英 国に お け るデーン人について、くわし く は 知らないが、 最近 は 日 本 の パ ル プマ ガ ジ ン 漫 画で も 制 作さ れて いる 。日 本 で 中 国に 対 する 意 識 が、転 換した のは、当 時生 活し て い た人の手 記 に よると、日 清・日 露 戦 争あた りに激 変 した という。ア メリ カの 一 部 の 勢 力 などか ら、現 在の日 本は 、対 中 感 情 劣 化を 煽ら れて いるの か、そん な こ とはないか、とい う 話 は今 回 は 扱 わ ない。縄 文 か ら弥 生 の人 口 推 定が 正 しいのなら、やはり弥 生 人 は大 陸 から 来た 人 たち という 蓋 然 性が 高 い と思う。

鎖 国 期 に 日 本 人 は国 全 体 レベ ルで 引 き こもり 、その と きま で に日 本人 と して日 本 人 は純 化し た、とす るなら、そ れ はそれで妥 協的 合 意する ので、現 在なり、少 し 前 な りの 人 種 構 成を D N A から 概 定 して、こ の 枠 にお およ そ 沿って 帰 化 等を 認 め、静 止 人種 構成 を 建 前 と した 移 民 受け 容 れ と いうのはどうだろうか。

ど うし ても、中 国か らの 移 民が いや な方は、移 民 受 け容れ に 、5 0年や1 0 0年 間 、反 対 に 成功 すれば、 中 国 自 体 が 人 口 減 少 に 移 行し てし ま う、という話もある。

2011年8月15日

日 本 を世 界 の 中 に国と してべつ に残さなくてもいい、という 広 い 合 意が 世論で なさ れたと、仮 に、する 。そ れなら ば、 それで、自 発 的 国 家 消 滅に 向け、“秩 序 ある 撤 退”を望 む 次 第 だ。さ ら な る 核 兵 器 使 用 対象とな ってし まったり、内 戦と な って 多 国 籍 外 国 軍のO J T 先 や 新 兵 器実 験 場と な って しまった りしな い 確 固たる保 障を つ くりつつ、縮 小 し な いといけないと思う。

I T や 技 術 進 歩があっても、 少子 高齢 化 を進ま せるのだから、“農 業 と 文 化の小 さく ていい国”などに、はたしてなるのか。

縮 小化 の段 階において、選べ る ビジ ョ ンを 選 ぶ ことにな りそうだが、人 口 減少 局 面 と いう条 件 と 同 一 労 働同 一 賃 金 のしく み の 採 択 可能 性 と はど う関 係 があるのか?

2011年8月16日

移 民を 現 在 同様、あ ま り 受け容 れずに、かつ、出 生 率を 上 げるには、現 在 の社 会 慣 行を 創 造 的 に 破 壊 し ない と 達 成さ れ ないと思う。

こ こま での 歴 史 的 実 績 とし ては、維 新や 革 命後 の国 や政 府 な どの 上 から の 指 示や 、 戦 争 後に 影 響 力 を 維 持 した 国 に よ る 国 外か ら の外 圧 によっ て 社 会慣 行 が変 化 しているのではないか。

移 民 反 対 派というは、どの 国で も 国 民 国 家 シ ス テムと親 和す る 勢 力で あ る が、こ の人 た ちのエネ ル ギ ーが暴 力で は なく 出 産にむか うというのは、仮に あ るとすれば、いい ことか? 生 め よ 増 や せよという国 策は、戦 争と 結 び つ けて 語 ら れることが多い。極 論す れ ば、い わば、戦 争と い う合 法 的 暴 力 と女 性 の 権 利 を 抑 圧した 上で の 合 法 的 姦 通とは 、 選 択的 では なく 、同 時 に 進展 され ていたとも言える。