7月26日

岩上安身氏のサイトに収録されている、岩上氏と孫崎享氏の対談の動画を視聴した。

3月に収録されたやや長めのものと、7月のイベントの告知もかねた、最近収録の短めの動画があった。

1970年代に、ソ連オホーツク海に原潜を出撃させることにより、原潜から投射するSLBMを米本土に到達させることができるようになった。

極東方面ではオホーツク海が、ヨーロッパ方面ではバレンツ海が、この意味での最前線と判明し、ヨーロッパでは、それは、そのように議論され、一方、日本では、国民や自衛隊といった、国単位で虚偽が教えられた。

ソ連の軍事訓練の実際や、ソ連の学術論文で、インド洋対策をしたものはひとつもない、そうだ。

建前とは別に、アメリカは、先制攻撃によって、自陣営の損害なしに、地上のソ連ICBMを全滅するワンサイド・ゲームが、当時、可能であった。しかし、この状況が、オホーツク海に原潜が潜伏している、ということによって変化してしまった。

けっこうな数の哨戒機を日本が揃えたのは、オホーツク海対策だった。

だから、「不沈空母」発言は、真実を喩えられた言葉ではあった。洋上の空母は攻撃が集中すれば沈むが、海にあっても島であれば、集中豪雨のようにミサイルが降りそそいでも、沈むことばかりはない。哨戒機の基地として、国土が、核戦争の矢面に立っていたことを喩え、本当のことが垣間見えた発言だったんですね。

非核三原則を口では唱えながら、国体は核戦争の矢面に立つほうが選択された。

小さく整合性はあって、仮に非核三原則が完全に遵守されたとしても、べつに、日本が核の的というアメリカの盾になるオペレーションはできる。

核の的になるようなオペレーションにまきこまれない、と核に関する原則に書いてある、とは思えない。

知らず知らずに、日本は、国土全体で、そのまま、国内全国民を乗せた空母「日本」として、定位置のまま、核戦争に鋭意出撃していた。

論功行賞として、平和賞は、戦略的に、そう21世紀の現在も、使用され続けられているのではないか。

冷戦は西側が勝利した。

まあ、冷戦はエスカレートしたので、四カ国共同統治案が廃案になったのは、運がよかったのではないか。それとも、実際に共同統治案を廃案にするよう、行動した日本人はいたのですか。


2011年12_26
東 電は国 有化 案が浮 上。倒 産は避け て、役 職 はそのま ま維 持 して国 有化するのだろ うか。政 治家のご子 息の社 員の人た ち は、トラ ップ ワイ ヤーにはな らなかった が、かわ りに人 質と して、最 大限、企 業の存 続に貢 献 した こ とになってしま うと、以 後も、これ ら が踏 襲さ れ てしまうイ ンセンテ ィ ブとなってしまわないか。