2010年12月7日

ウィキ・リークスが、外交上の公館と本国との通信を傍受した内容などを発表しだし、それがニュースになっていた。今回の内容のうち、サウジアラビアの要請やイランと北朝鮮の関係の発表などは、これらそれぞれの国が不利になるものだと思うのだが。

ところで、北の砲撃の前に、境界のグレー・ゾーンの海に対して、米韓合同演習として砲撃するなどし、結果としては、挑発された北側が、それに応えてしまったようだ。

様々な経由があったとも思う。南北で、実質的に違う国になった状態が長く続き、水に流すには、対立の歴史が積み重ねられすぎた。仮に歴史の記憶を全く消してしまうと、どうだろう。現状は、南北で違いすぎ、経由の互いの主張を全くなくしても、他国の権益がからんでいることも一因として、歩みよるのは難しいのだろうか。

大国の緩衝地帯として、朝鮮の永世中立化を日本で唱えた人もいたようだが、実際には、併合という歴史が存在してしまう。しかし、現状は、極端な見かたをすれば、同じ民族同士の対立が解かれず、暴走をゆるくコントロールする手法による、米中による、朝鮮の過酷な分断支配が行われている、とも観測できるのではないか。経由はいろいろあったが、現状の亢進は結果として、分断支配に等しい。

地域的・時間的な視野を少し広くすると、日本も同じ境遇にあり、日本と北朝鮮間の対立、日中間の対立を煽り、東アジアを分断支配し、日本の中の冷戦時代までの他国の既得権益、基地や空域設定や自衛隊との指揮系統、などに関連する強化が行われ、例えば、最近では、東アジアの陸軍を指揮する場所がやって来た、という。

Divide and Conquerは、分割して統治せよ、という訳以外に、なぜか、千里の道も一歩から、という訳も、ものの本に記されている。分割統治の話など、意識させないほうがよかったからか、などと過剰にかんぐってしまいたくなる。

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2012-05-07
ナポレオニックの部隊戦術と同じように、個人的な趣味で親衛隊の迷彩服のデザインに興味があり、1/6の人形に好きで着せている。ワシントン市にある個人のガレージ・メーカーなど、日本の旧軍や南北戦争時の装備もあれこれ自作して売っているところがあるくらいで、尚古趣味ではあるだろう。

まったくの日本人で、黄色人種の私が、ナチスを信条とできるわけがない。

その一方で、陣営や政治信条にかかわりなく、すべてに興味はある。

そして例えば、前線で戦っている人達は、多くの人から、所属陣営の政治家や所属集団の信条とは無関係の敬意を、史上、受けてきたのも事実だろう。参戦リスクへの謝辞など。ところで囈言など捨ておき真面目に、GG氏についてだが、ドイツでの統計で、7割くらいの人からGG氏が認められているというデータも読んだことがある。氏は1944年に17歳、当時、親衛隊以外の軍隊では、17歳では正式に参戦できなかったそうで、明らかに敗色が濃くなっていた状況で、あと少しの年月を見越して、黙っていた他の17歳もいたであろうところ、最終的には、どういう経緯があったか知れないが、氏は参戦した。今回のドイツの原子力潜水艦供与を詠いこんだ詞作の発表も、“言わずにはいられない”という趣意を付言していた。自己の見識や価値観に則り、社会的な状況に対し“言わずにはいられない”というのを、きっと信条というのだ。当時は殆どあらゆる人がナチス体制に、建前や本音を問わず、組み込まれており、後に、サッチャー-レーガン-中曽根路線に政治的に同調したのではないかというコール元首相もユルゲントの党員証を作っていた。そして例えば、ロケット技術者やソ連通の人達は、戦後アメリカに流入しているという。

あまり考えたことはなかったが、戦時中までドイツ国内で迫害がなされていたということは、ザイオニスト側にとっては国外流出民が増す、という捉えかたがされる、という“国際的なタブー”が、桜井氏によって紹介されていたのも思いだされる。本当だろうか。

善悪の彼岸の見取り地図など、簡単に測量して作れないことだけは確かだ。

話をもどすと、ブリキの太鼓の作者が元隊員だったというのは、ニュースにされた時分に聞き知ってはいたが、所属までは知らなかった。人形の、フルンツブルクの袖章をした歩兵のヘッドを他のものに交換したら、たまたまGG氏に似ていたのは、偶然。しかも、氏は歩兵ではなく、戦車の装填手だったそうだ。すると、またぞろ、何に搭乗されていたのだろうとか思ってしまうが...話をもどしすぎたか。