2011年7月25日

D e P r i n c i p a t i b u s


第 二 十 一 章

中 立 に関 す る記 述を抜 粋。

「 か り に あなたの近 隣の 二 人の強 者 が、なぐりあいを始 め たとすれば、いずれどちらかが勝 利 をつかむ。この勝 利 者は、あなたにとって、こわい 存 在か、こわくない存 在かのいずれかである。どちらにころんでも。あなたは自分の立 場を明 らかにして、 堂々た る 戦いをやったほうが、より有 利であろう。(p.13 0 乃 至 1 31)」
「かりに 第 一 のばあい、もし立 場 を鮮 明にしておかなかったなら、あなたはかならず勝 利 者の餌 食に なる。い や、敗 者 側 のう っ ぷ ん ばらしの 好い 餌 食 にさ れ てしまう。やがて、自 分 を守 るにも、だれかがあな た を 庇 うにも、名 分 が 立た ず 、 手 を さしのべてもらえなくなる。というのは、勝 利 者 は 、逆 境の と き に助 け にならない、あやしげな者 を味 方 にしたがらない。かといって、敗 者 の 側 も、すすんで武 器 を と っ て 自 分 たちと共 に 運 命を 賭 け よ うとしなかったあなたを 受 け いれてはくれない。(p.131)」
「つぎに第 二 の ばあい、つまり、争 いあうどちらの 側 が 勝 ったとしても、あな た が こわ くないばあいである。このときは、どちらか に加 勢するほうが、より賢 明なやり方である。なぜなら、もし、両 者 のど ち らかの 君 主 が賢 明 で あれ ば 、互いに助 け あってこそとうぜんなのに、この機 会 にあ なたは、彼 ら の一 方 を 支 援 し て 、 他 方を 滅 ぼ して しまえるわけだ。なおかつ、支 援 した者が勝 てば 、あ なたの 意 の ままになる。つまり、あなたの 支 援 が あっ たればこそ、勝 ち 戦 が 可 能 にな ったと 思 うからだ。」