6月11日

三十六計が面白かった。これをあくまでリリーサーとして、何か書いてみる。有利な土俵で戦ったほうがいいか。「地の利」に関し、小エッセーをつなげてみたい。

戦術級的観点から、有利な地形、例えば地上戦での地形効用のうち、防御側にとって有利をもたらすものがある。攻撃側はどんな地形であれ、動いていくのだから、原則、地形から恩恵を被らないのだ、とされるでしょう。

しかし、作戦級的観点として、その地で相手側の反撃が後に予期されているのなら、選べるのなら、防御側となったときに地形効用が得られる地形を進んで攻撃すべきか。

だが、さらにしかし、戦術級的観点から、退く直前までその地を守っていた部隊は、その地のどこがどう攻め易いか、どう守り易いか、他の部隊より、実地として知っている。だから、退却直後に反撃すれば、直後ゆえ、守りのベスト・セットアップをまだ完了していないことも手伝って退却させた側に対し地の利を得づらくさせることができるから、退却直後は戦力が少なくとも奪還するチャンスがあるという戦術教義があるそうだ。

そのまたまたしかし、この教義から第二次大戦の軍で、退却直後の反撃をドクトリンとした軍があったようだが、ドクトリンを硬直的にのみ解釈した、いわば、義務だからともかくするというような反撃もおうおうにしてあったようで、教義を実地に実行する際にセンスが悪ければしょうがない、ということか。
現代戦では、人工衛星の活用は、どの程度、実地の、地の利の把握に結びつくものなのだろうか。例えば、湿地帯がどのくらい湿地が進んでいるのか、衛星から分析してわかるものなのか、衛星のジャングルの中の把握能力は、今、どのくらいなのか。作戦が終わった後くらいでないと相手側に知られないような地形効用は、大がかりなものになると、それはもう地形効用の範疇を越える。例えば、トンネルやブンカー。フィンランド戦の氷の道などは、範疇わけ上微妙か。

2011年11_11
ア メリカ海 兵隊を、オー ストラリ アのダ ーウィ ン付近のオー ストラ リア軍の基 地に幾 らか移 動させ て駐 屯させる案 がアメ リカ政 府内で浮 上して いるらしい。ミ サイルがす べてで はないが、ミ サイ ルが大 きな役 割を 担うこと、これ にやっと気 づいたわけ ではなか ろうに。逆 に言 えば、ふつ うに政 治が主 導して、軍 やその周 囲を 動かして いる、ということか。
ダ ーウィ ン...?、ち なみに、マ ック ス・ノ ルダ ウ氏は「あら ゆる戦 争論者のうち最 高の権 威者はダー ウィ ンである」と言っ たそうである。