9月14日

アダムの骨からイブが作られたなど、人は女性から生まれるのであって、非科学的である、との言説を、子供のころ、よく聞きかじったが、宗教の味方をするわけでは全くないが、技術のほうが21世紀ともなれば進み、人の骨やその情報があればクローニングで、その女性体など生成できるようになるやもしれぬ。できるようにならぬかもしれぬ。

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2012-02-14
雑誌の「週刊ダイヤモンド」2012年2・11号の特集2はスマホで収集される、または、収集される可能性のある個人情報などについての記事であった。

それだけだと、もちろんそうだろうなという位しか目がとまらないが、ところが同じくダイヤモンド社出版と思われる雑誌の「ダイヤモンド・ハーバード・ビジネスレビュー」誌2012年2月号の巻頭言が、統計の研究所の所長さんによる“ビッグ・データを操る者が勝つ”という題の、企業側から観た、「顧客データ」は「莫大な富を生む(筆者の表現)」から、欧米やアジア諸国なみに日本企業もキャッチアップして勝利しよう、という記事であった。まさか同じ出版社と思われる編集部同士が連携してマッチ・ポンプ企画でもあるまいに...。結果として、これらは奏合してマッチ・ポンプ、やや認定?

学問として追求しようではなく、日本の顧客の集団は、おいしい群れであると言わんばかりの、日本の企業に対すると思われる煽りは、アメリカに浸っている、競争主義者で、本音は他の日本人などよく思っていない日本人というものを勝手に読み取りたくなるような内容だ。いや、この筆者はどのようにデータが収集されているか、どのようにデータを収集させるインセンティブが作られているか、どのように利権が凄惨な管理社会を構築していくのかには、データ解析等とまったく離して考えて生きており、興味がないのかもしれない。それとて煽りは煽りではある。利益追求を拒否する原理主義的な反感などから言っているのではない。結果として全体を観ていないのか、知っていて煽っているのか。

前出の「週刊ダイヤモンド」と、その他の記事を鑑みると、例えばアメリカの顧客は、日本の顧客と異なり、様々な面から防御されている。そして、日本企業はデータ解析等に資金や人材を投じていない一方で、アメリカのIT企業がクラウド上のビッグ・データの活用に目を向けたことにより、世界中の企業でそれがブームだ、とされる。

ということは、外資にとって、日本人を守る規制がない日本の顧客は、他の国の顧客に比して、イワシの群れや草食動物の群れだということだろうか。

TRONがすべてではないが、象徴的にも、TRON案が使われなくなってから、ますますIT植民地へと日本は進んで来た。アメリカのネット・サービス業は、独占禁止されなさすぎていないか。この観点からも、いままでアメリカとくっつきすぎていたのではないか?

こともあろうに、IT植民地状態にあって、同じ日本人を対象に、外国勢に遅れをとらずに、供給側に回ってビッグ・データを操ってビッグ・ブラザーかのごとく?勝利しようぜ、という煽りが雑誌に散見しだすとは。