2010年12月27日

ForeignAffairsReport誌に、J.S.Nye.Jr.教授の現在執筆本の原稿から抜粋という記事が掲載されていた。リソースをいかに戦略に結びつけるか、などという記述があった。

Foreighn Affairs Report誌 2010年、No.12
“The Future of American Power”Joseph S.Nye Jr.氏


〜パワーがいかに変化しているか、情報化時代におけるハードパワーとソフトパワーリソースとを組み合わせた「スマートパワー」をいかに形成するかについての理解を深めなければならない。


パワーリソースの基盤が乏しい国が、自国が好ましいと考える結果をたぐりよせるのは難しい。しかしあまりにも大きなパワーリソースを持っていても、自身過剰に陥ったり、不適切な戦略をとったりして、むしろ厄介な問題を作り出すことが往々にしてある。
ダビデゴリアテを倒せたのは、ゴリアテが大きな力を持っていたがゆえに、愚かな戦略をとったからだ。その結果、彼は戦いに敗れて、命を失った。
つまり、21世紀のスマートパワーの物語とは、パワーを最大化することでも、覇権を維持することでもない。それは、パワーが拡散し、「その他が台頭する」環境のなかで、リソースを優れた戦略に結びつける方法を見いだすことだ。

記事の引用この項はここまでです。