2011年1月15日

ボード・ゲーム・ギークというサイトで、自分のアカウント用に、バッジを新しく買った。このバッジは、いわば電脳バーチャルであり、現物があるわけではない。年末・年始に配ってくれたクーポンを充当して、ピース・マークの原形とも謳われているPax Culturaマークを購入した。
WikiPediaの説明には、たしか、このPax Culturaに関する活動や、京都・奈良への爆撃忌避提言の話があったように思う。Pax Culturaって、最上敏樹さんの論文を要約したような、少しこわばったようなかたい新書、ここ数ヶ月図書室から借りて読んだ本にあった、にもとりあげられていなかったと思う。
コンピューターの中のグラフッィックとしてだけ存在するものを買うことについて、話をもどす。ボード・ゲーム・ギークでは、サイトでの貢献度合いに間接的に応じて、バーチャル・マネーが往来もし、これ、もしくは、お祝いもののクーポンなどで、バッジを「購入」できるようになっている。そういえばネット喫茶でのオンライン・ゲームについて、ダイスというマンガ喫茶の店員さんに直接質問したら、オンライン・ゲームのアイテムでは、ふつうにお金、日本銀行券を出して買うアイテムがあるそうだ。
お金や勲章も、それ自体を生産する費用は安いが、それが表わしている信用が大事な主役というわけですね。ネット上での売買や、コンピューター上でのシュミレーションに対しても、そういうのもあるかと思うが、電脳内のアイテムの売買には少しおどろく。
現実に存在する実験室での実験と、コンピューター内での実験との間に不連続はないのだろうか。2次元好きに関する話にも少し通底するかもしれない。
お金の三定義や貨幣の種類などを考えても、べつに、経済のほうが、前から世界にある、といわんばかりのつくりになっている。
少しおどろいたところをしつこく内省していくと、資金力でアイテムを買うと、考えなくても、そこそこ強くなれるのでは、あまりにも面白くなかろう、といったところだ。

初出2009年12月29日(火)